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東京都杉並区の歴史
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所在地 杉並区永福1-8-1 (築地本願寺 和田堀廟所)

   三島海雲翁顕彰碑
       日本学士院会員文学博士 新村出 撰文

君大阪府豊能群萱野村に生る幼にして佛門に入り長じて儒教を納め篤信周達気宇還大或は華厳哲学を深玄し或は周易原理を研究し各その要諦を得大海雲を観じ天行健を信じて解脱を志せり性英悟創意に富む明治末年壮にして蒙古に入るや土民の常用せる酸乳を賞味し鋭意改善を盡しし結果遂に現今のカルピス飲料に達するの成功を收むるに至る偉なりと稱すべし即ち功を以て勲三等に叙せらる斯くて技術益ゝ進み経営亦宜しきを得衆員協力社雲の隆昌中外の認むる所たり惟ふに君人文学に親しみ東洋学者に交友多く相依り相輔けて彼此資益少からざるものあるを覚ゆ善財採薬の美談天行健の信念その因縁甚だ深きものなしとせむや乃ち社員諸彦深く翁の人格と徳望とを敬慕するの餘り北京城西大道蒙古に通ぜる居庸關の名蹟に則り翁が顕彰の碑を立つるに方りて其文詞を予に嘱せり予敢て辭せず所懐を叙すること然り
 昭和40年(1965)4月

   顕彰碑の基壇について
 この顕彰碑の基壇は萬里の長城に依る居庸関の過街塔の雲台(塔墓)を象ったものである。
 居庸関は中国河北省にあって、北京の北西60キロに当り、古来天下九関の一といわれ、華北から蒙古に通ずる交通の要衝で元の時代には諸民族が頻繁に往来した関門である。
 その過街塔は下の皇帝が、旅行者の安全息災、福寿を祈るため、至正3年(1343)に関内に建立した仏塔であった。
 今は雲台を残すのみであるが、石灰岩で組み上げ、高さ7.2メートル、幅7.3メートル奥行15.2メートルの通路をあけ、入口には護法の霊獣、内壁には四天王、千仏、曼荼羅および六体文字(梵、漢、蒙古、西夏、チベット、ウイグル)の陀羅尼が彫刻され、元代唯一の世界文化史上貴重な遺跡となっている。

   顕彰碑由来
 カルピスの発明者三島海雲翁を社長に戴くカルピス食品工業株式会社の役員及従業員一同は 置きなの人格と徳望とを深く敬慕しその偉業を永遠に顕彰するため 此の地を卜してこの碑を建立した
 冗談の塔は百済様式に倣い 基壇は翁がカルピス発想の地蒙古に通ずる居庸関の名跡に則った
 基壇洞門の内壁の刻文は居庸関過街塔の如来心陀羅尼の一句を梵語西蔵・蒙古・ウイグル・西夏・漢字の六体そのまゝの書体で写し これに和・英ニ体を加えて八体の文字であらわしたものである
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